先日、Google TVが発表されました。でも、Google TVってなんでしょう?2分でご説明します。
・それは、ソフトウェアプラットフォームですたとえばNexus OneはHTC製のハードウェア(携帯電話)で、そこではグーグル製のソフトウェア、Androidが動きます。Google TVも同じような枠組みです。Google TVは、本質的にはAndroidと同じようにプラットフォームです。ソフトウェアです。ハードウェアメーカーが、Google TVの要件に従って、デバイスを作るわけです。
続きで詳細をお伝えします!
・Logitech、ソニー、DISHネットワークがサポートします現段階で、Google TVを見る方法は3つです。ひとつはLogitechによるセットボックス(STB)、ひとつはソニーのテレビ(と、Blu-rayプレイヤー)、そしてもうひとつは、これから作られるDISHサテライトボックスです。
これらのハードウェアは全て、次の共通スペックを満たす必要があります。Atom(またはそれ以上の)プロセッサ、独立GPU、HDMIアウトプット、Bluetooth、赤外線(発信用の赤外線ブラスター付きで)、Wi-Fi、イーサネットを搭載していることです。また、キーボードとポインティングデバイス、そして従来型のリモコン(LogitechのHarmony universalのような)もサポートする必要があります。
これらの製品はBest Buyで2010年秋に買えるようになるそうですが、DISHボックスはもう少し後になるかもしれません。
・今使っているケーブルや衛星のSTBと併用可能Google TV内蔵ハードウェア、そして付属のリモコンは、既存のケーブルや衛星といったインフラと一緒に使うことができます。Google TVを使い始めても、今使っているものには影響ありません。ケーブルでも衛星でも、契約されているもの全て大丈夫です。
・グーグル検索のように使えますGoogle TVのデバイスを立ち上げると、まず検索バーが画面に表示されます。そこに見たいものを入力します。テレビ局名を入力すればその局を選択して見られるし、番組名を入力すれば、その番組を選択できます。ケーブルの有料チャネルでも、Netflixでも、どこかのWebサイトでも同様に見られます。
・Webとテレビを統合たとえば、Amazonのストリーミングサービスにしかない何かを指定したとしましょう。すると、ChromeブラウザでAmazonのWebページに移動し、ビデオが見られるというわけです。ただ、Webサイトによってはテレビではきちんと表示されない可能性があります。そのためグーグルでは、Google TVに最適化してもらえるようにWebサイトに呼びかけており、SDKが2011年に公開される予定です。
こうしてWebとテレビが統合されることで、複数のソースを複数のペインに表示させて見ることができるようになります。たとえば、スポーツ観戦しながら、そこに出ている選手の現在までの記録を別のペインでチェックすることもできるようになるわけです。
・携帯電話もテレビと融合Google TVのハードウェアではBluetoothやWi-Fiも搭載するため、AndroidにロードしたWebページをテレビに送信して見ることができます。Androidケータイの音声認識を使ってチャンネルを変えたり、声で番組を検索したりすることもできます。
・アプリも動きますそしてGoogle TVからは、Android Marketにもアクセスできます。グーグルではほとんどのアプリがGoogle TVでも問題なく動くと考えていますが、携帯電話に特化したアプリに関しては完ぺきな互換性は望めないかもしれません。が、2011年にSDKが公開されれば、Google TVに特化したアプリも出て来るものと期待されます。
・Flashもサポートこれはユーザーにとって朗報でしょう。Webの動画もゲームも、Google TVで見ることができます。
・さらにこんなネタも...これまでのところ、グーグルはWebとテレビの融合についてほんのさわりだけ公開してくれたに過ぎません。が、彼らのデモにはひとつ特筆すべき機能がありました。Google Translateを通じて、番組についているクローズドキャプション(字幕)をリアルタイム翻訳してくれるのです。
・Chrome OSとは別物Google TVやそのアプリは、Chrome OSとは全く関係ありません。少なくとも、今のところは。
Google TVについては以上です。ついでに、Android 2.2、またの名をFroyoについてもチェックしてみてください!
Mark Wilson(原文/miho)