昨日、東京で桜の開花が宣言されました。
気象庁は28日、東京で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。東京の開花は平年並みで、昨年より6日遅い。1週間程度で満開になる見通し。開花は「標本木」で5~6輪以上の花が咲いた状態。気象庁職員が28日午前、千代田区の靖国神社境内にある標本木で確認した。
大震災から間もないだけに、今年の桜は誰にとっても格別な味わいがあるのではないでしょうか。生きて桜を見られる。それはやはりとてもありがたいことだと感じますね。
春の桜、夏の花火は、季節の移り変わりを実感するのにとても良いイベントです。私は、30歳を過ぎてからようやく本当の「良さ」が分かってきたような気がします。それまでの様々な思い出の蓄積があって、「また今年もこの季節が・・・」という思いになるからでしょうね。
同じ季節モノの「イベント」としては、クリスマスがあります。正直こちらは歳を重ねるごとに関心が低下して行っています。子供がいれば、また違うのかもしれませんけど。
桜と言えば、私の好きな谷崎潤一郎の代表作の一つ「細雪」に、姉妹が揃って恒例の花見に出かける場面があります。西行なんかも含め、私の桜愛好は、そうした過去の文学作品への共感とないまぜになっている面があります。
気付けば、ポップの世界でも「桜ソング」はちょっとした定番になっています(「クリスマスソング」の域には達していないかもしれませんが)。やはりこの列島に住む人はこの先もずっと、桜を通じて春の訪れを喜んでいくのでしょう。
私も来週、どこかへ花を観る散歩をしてみたいと思っています。宴会形式の花見の予定はありませんが。