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「年を取ると筋肉痛が遅れてやってくるという、科学的な検証はじつはされていません。筋肉痛が発生するまでの時間を左右するのは、年齢ではなく運動の種類であるといわれています。瞬発的な運動(つまり短くて高負荷な運動)ほど筋肉痛は遅れて発生し、逆に、軽めの運動をじっくり行った時などは、筋肉痛は早めに発生するんです」

筋肉への負担の量は、運動時間と負荷の大きさで決まる。そのバランスによって筋肉にかかる負担の種類が変わり、筋肉痛発症までの時間を左右するというのが真相なわけだ。それを踏まえたうえで、須田先生は次のようにも語る。

「ただし、体感的なものとしては、加齢とともに筋肉痛が遅れてやってくる現象はあると思います。それは肉体の老化によるものではなく、同じ運動量であっても加齢とともに体への負担が大きくなり、体の反応が変わってくるためです」

確かに、若かりしころの肉体にとっては軽度の運動でも、現在の自分にはそこそこ重労働であったりするギャップは、いかにもありそうだ。

ちなみに筋肉痛は、筋肉疲労によって溜まる乳酸によって引き起こされるという説がよく知られているが、須田先生によれば、最近では「筋肉が運動によって細かく破壊され、炎症を起こす」ことによるという説が有力だそう。

「この説が本当なら、加齢は筋肉痛発生までの時間を遅らせるというよりも、加齢によって筋肉の再生に時間がかかるようになることで、筋肉痛を長引かせる方に作用するかもしれませんね」

第36回 年を取ると筋肉痛は遅れてやってくる?[後編] | web R25

 

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