研究者によると、45~65歳で楽器を演奏している人たちは、同年代のそうでない人たちよりも記憶力と、雑音の中でスピーチを聞き分ける能力が高かったということです。これ以前に行われた学生を対象にした実験では、音楽の指導を受けた生徒は勉強がよくできる傾向があったという結果がでていたとのことで、音楽がよい影響を与えるのは若者だけではなかったということが証明されたようです。
特に雑音下でスピーチを聞き分ける能力は、同じくらいの年格好の人でも著しく個人差が出るとのこと。その理由として、高齢になると社会的に孤立してしまいがちであることや、気分の落ち込みが関連しているのではないかとも言われています。
その理由をさらに詳しく突き止めるため、アメリカ・イリノイ州にあるノースウエスタン大学の聴覚神経科学研究所は、音楽を趣味とする18人のグループと、そうでないグループ19人を対象に比較実験を行いました。被験者の年代は45~65歳でした。
すると、楽器を9歳より以前に始めた人や、1つの楽器を生涯を通じて演奏し続けている人は、楽器に触れていない人よりもずっと優れた聴覚・視覚能力を発揮したそうです。
この研究の共同執筆者であるNina Krausさんは「幅広い音域から意味のある音を選び取って奏でる経験は、聴覚を増強します」とコメントしており、楽器の演奏によって聴力が鍛えられることを明かしています。
しかし聴力が鍛えられるといっても、音楽を趣味にすることで音がよく聞こえるようになるというわけではなく、楽器で正しくメロディーを演奏しようとすることで、聴覚の神経系が微調整されるという方が適切なようです。
3 notes
POSTED Sunday May 15th
- allgreendays reblogged this from amiens2009
- takatrp0222-blog-blog reblogged this from amiens2009
- amiens2009 posted this