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加藤 じつはさらに続きがあるんですが、この時に岩崎さんが「僕はこれ、200万部売りたいんですよ」っておっしゃったんです。

 僕は、もうお説教のように出版界の実情を話しましたよ。つまり10万部売れたら大ヒット、100万部とか業界でも年に1冊あるかないか。だから200万部とか「そういうのって、本当にないですから」と10分くらいコンコンと諭しました(笑)。

 そのうえで「10万、20万部を目指しましょう」と話しました。と言っても岩崎さんはその言葉に納得していなかったかもしれません。

――初めての著書で「10万狙いましょう」って、編集者としては、相当狙っている発言だけど。

加藤 そうですよね。200万部はおいておいたとしても、本気で10万、20万部を狙おうと思っていました。でも結果的に岩崎さんが最初におっしゃったようになったんですから、僕の発言は、弱気だったということになりますね(笑)。

『もしドラ』(その1) 初対面で岩崎夏海さんは「200万部売りたい」と。 僕は「そういうの、本当にないですから」と 諭しました(笑)|新刊 ザ・メイキング|ダイヤモンド・オンライン

 

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