「反原発」の芸能人

投稿者: | 2011-05-29

俳優の山本太郎氏の言動が、物議を醸しています。

少し前に、福島の人に対して疎開を呼びかける動画が話題になっていました。

ほっしゃんに続く!? 福島に疎開呼びかけた山本太郎 – リアルライブ

その後も、ドラマを降板させられたとか、事務所を辞めたとか、エスカレートする一方のような印象です。

山本太郎の「原発でドラマ降板」 事務所は「事実ではない」: J-CASTニュース

福島第一原発の事故以来、積極的に反原発運動に参加していた俳優の山本太郎さんが2011年5月25日、ツイッターで「原発問題発言」が原因で、「7月8月に予定されていたドラマを降板させられた」と発言した。ところが事務所は27日、山本さんの発言内容について「事実ではない」と否定した。

反原発の山本太郎、事務所辞める「これ以上迷惑かけられない」 : J-CASTテレビウォッチ

福島第1原子力発電所の事故後、積極的に反原発活動を行っていた俳優の山本太郎が5月27日(2011年)、ツイッターで所属事務所であるシス・カンパニーを辞めたと明かした。

この日の夜中「事務所辞めました! 今日。これ以上迷惑を掛ける訳いかないから。辞めるな、と社長、スタッフの皆さん何度も引き留めて下さった。最後には僕のわがままを聞いてもらいました」と投稿。13年間所属していた事務所について「真面目で正義感強く情に厚い事務所」と語り、「もう関係ないから事務所への電話しないでね。他の役者に迷惑かかる」と呼びかけた。

山本は、ツイッターを中心に反原発を主張し、デモにも参加。4月には「(反原発運動に関わると)芸能界で仕事干される」と投稿していた。今回の事務所脱退発表にフォロワーからは「すごいなって心から思えました」「山本太郎をみんなで応援しよう!」といった反応が出ている。

こうした一連の言動に対し、私の目にする範囲のネット上では、強い支持が集まっています。「逆風」にもめげず自説を展開する山本氏を、正義のヒーローと見ているようです。 中でもドラマ降板の件は、一部の人たちには憤激の的となっていますね。テレビ界、芸能界は腐っているとか、芸能人にも言論の自由はあるといった意見をよく見ます。過激な人になると、ドラマのスポンサーとされた東芝製品の不買運動を呼びかけたりもしていました。もっとも、東芝にとってこれは濡れ衣のようですが。

芸能人は人気商売、イメージ商売です。中身が何であれ、過激な政治的主張を繰り広げ、運動にまで参加するようでは、仕事の幅が狭まるのは当然じゃないでしょうか。それは山本氏も承知の上と思います。冷静に考えれば、今は反原発・脱原発は一種のトレンドとなっています。普通のドラマは難しいにしても、トーク番組や映画など、活躍の道はたくさんあるんじゃないでしょうか。「干された」というのは、事実誤認と言わざるをえません。

ただ、ここのところの彼の言動は、単に「自己主張をする芸能人」の域を超えている気がします。本格的な市民運動家、あるいは政治家への転出を視野に入れているのではないでしょうか。私自身は、彼に対して肯定も否定もしません。彼がもてはやされる今の「空気」こそ、危ういと考えています。ありていに言って、強固に反原発の主張をする人は世間的に見るとかなりの非常識人です。そんな人たちの仲間に好きこのんでなろうとしているかに見える山本氏には、「道を誤らないように、気をつけてね」と言いたいですね。老婆心ながら。

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