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宮脇館長は、「たどり着くまで、本当にあるのかと不安になるような『へんぴ』な場所。だからこそ驚きや新鮮さがある」と楽しそうに笑う。

 中に入ると、高さ約10メートルもある中世帆船のカタロニア船に圧倒された。天井に届きそうなほどの恐竜模型も圧巻。ショーケースには、リアルな動物や昆虫、アニメキャラクターのフィギア・食玩がズラリと並んでいた。懐かしの「北斗の拳」や「仮面ライダー」、いまだ根強い人気のある「新世紀エヴァンゲリオン」のフィギアもある。マニアならずとも、幼少期や青春時代を思い出して胸が高鳴ってきた。

 宮脇館長が1964年に大阪府守口市で開業したプラモデル屋も再現したスペースを設置。戦車や飛行機が描かれた箱が積み重なる。宮脇館長は「あのころに少年だった人も今では40代から60代。プラモをつくりたかったけどお金がなかったり、勉強させられたり。誰もに郷愁がある」と感慨深げに話す。

 宮脇館長の父は四万十町出身で、打井川小の近くにある神社のほこらをつくるのにかかわっており、その縁で「ここにホビー館をつくろう」と思いついたという。

 「日本の伝統工芸は廃れていっているが、これからは手の復権の時代」。宮脇館長はそう言い切る。海洋堂のフィギアづくりは世界的にも評価されており、「ロンドンの美術館やフランスのベルサイユ宮殿でも展示した。新しい時代に生まれた職業軍団なんだ」と熱く語る。ホビー館も著名な画家や彫刻家の作品が展示されているわけではない。それでも、遊び心にあふれた「新しい時代のミュージアム」として注目を集めそうだ。

四国見聞録:海洋堂ホビー館四万十 高知県四万十町 /四国 - 毎日jp(毎日新聞)

 

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