10日ほど前に書いたフジテレビの件、その後もいろいろネタが出てきて「炎上」が止まりません。
- 練習中に死亡したサッカー選手の通夜で、レポーターであるアナウンサーがスタッフと談笑
- 8月7日に放送されたドラマ内で、主人公が原爆の愛称が書かれたTシャツを着ていた
- 被災地でフジテレビが行ったイベントの設営に、ボランティアを使っていた
などです。私が承知していない小ネタも、まだ他にあることでしょう。
上記(特に、上の2つ)は正直、言いがかりに近いような気がします。ただネットの一部での「フジテレビ嫌い」「韓流嫌い」は、もはや押しとどめることのできないほどのうねりとなっています。良識派を自任する人が、これら「ネトウヨ」を批判したりしていますが、実際のところ何が問題とされているのかをきちんと見きわめないと、その批判は彼らの耳には届かないでしょう。(まともな批判すら受け付けないネトウヨも、相当多いでしょうが・・・。)
私から見るところ、ネトウヨの韓流嫌い、ひいては韓国嫌いには、次のような要素があります。
- 古くからある韓国人蔑視
- 韓国人が日本を憎んでいることへの反作用
- 領土問題等での対抗意識
- ビジネスやスポーツでの対抗意識(あるいはコンプレックス)
こんなところでしょうか。人により濃淡はあるでしょうが、こうした要素がないまぜになっているものと推察します。中には、特定の在日韓国人・朝鮮人について嫌な思いをした経験がある、という人もいるかもしれませんが。
さてこうした嫌韓感情を持つ人がいる以上、それをないものとして韓国や韓国文化を語ったり、ことさらに韓国や韓国文化を持ち上げたりするのは、かえってそうした人たちの反感を買うだけと言わざるを得ません。もちろん韓流を通じて、あるいは具体的な韓国経験を通じて韓国や韓国文化に好感を持っている人もいるでしょう。ことさらに嫌韓を煽るのも、また愚かです。
さてそんな中、こんな話が。
芸人・岩尾がフジ韓流番組で「J-POPのほうが好き」と言ったら番組から干された!? ネットで問題に – Be Wise Be Happy Pouch [ポーチ]
お笑いコンビ『フットボールアワー』の岩尾さんと後藤さんが、フジテレビの番組『フジテレビからの~!』にパネラーとして出演。しかし、なぜか次の週の同番組には岩尾さんだけが出演せず、後藤さんだけが出演するという違和感のある展開に。
この件に関して視聴者は、「岩尾が韓国のK-POPよりJ-POPのほうが好きって番組で言ったから干されたのでは?」と思っているようです。持論を言っただけで干される!? はたして本当にそんなことがありえるのでしょうか?
真偽のほどはわかりませんが、もしテレビで「韓流ブーム」に異を唱えることがタブーになりつつあるとしたら、やはり危険水域と言わざるを得ません。韓国とは領土問題等、利害の対立もあります。そうした中、メディアが対韓国については自然と配慮・遠慮するようになったら・・・。
やはりこの件は、相当深刻な問題をはらんでいるようです。