米政府、太陽光発電に1600億円の融資保証
クリーンエネルギー投資で雇用創出
【ワシントン=御調昌邦】オバマ米大統領は3日、週末恒例のインターネットとラジオを通じた演説で、太陽光発電関連2社のプロジェクトに計18億5000万ドル(約1600億円)の融資保証を実施すると発表した。5000人以上の直接雇用を創出できると強調。米政府は2012年までにクリーンエネルギー関連への投資で70万人以上の雇用を創出することを計画している。
オバマ大統領は演説で「米国で将来の雇用や産業が根付くことを明確にするために積極的に競争し続けていく」と述べ、再生エネルギー分野の国際競争力を高める方針を改めて打ち出した。今回の財源には、昨春成立した8000億ドル規模の景気対策の一部を充てる。
対象となった企業の一つは、アリゾナ州で世界最大級の太陽光発電施設を建設する。蓄電機能もある施設で、建設に用いる資材の70%は米国製になるという。もう一つの企業は薄型の太陽光パネルを生産する工場を新設・拡張する。