新宿駅ホーム学長死亡、接触の男性を処分保留で釈放
東京都新宿区の京王線新宿駅で作家の佐藤春夫の長男、佐藤方哉さん(77)がホームと電車の間に挟まれ死亡した事故で、東京地検は13日、電車待ちの列にぶつかり、佐藤さんを電車に接触させたとして傷害致死容疑で送検された派遣社員の男性(42)を処分保留で釈放した。近く不起訴処分とする方針。
同地検は「男性は体調不良による立ちくらみで乗客にぶつかっており、故意とは認められないため」としている。男性は事故以前から病院に通い、薬を処方されていた。
死亡した佐藤氏は通信制大学学長だった。警視庁によると、男性は逮捕時、「缶ビールと酎ハイを飲んだ。ホームでしゃがんでいて立ち上がったら、よろめいた」と話していた。