量的緩和、為替介入、日銀の独立性について岩本先生に聞いてみた

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岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「韓国中央銀行のアグレッシブな金融政策をどうお考えでしょうか?」 各国は金融危機への対応で政策金利を3ポイントは引き下げてきました。日銀はそうしませんでしたが,ゼロ金利制約があることによってそれができなかった,と私は考えています。

2010-07-08 23:31:30
招き猫 期間終了 @kyounoowari

ネットのデータ分析で申し訳ありません。リーマン前後の各国のベースマネー比較データがあります。これを見ると各国はベースマネーを拡大しているのではないでしょうか?http://bit.ly/dnRCZS @iwmtyss: 各国は金融危機への対応で政策金利を3ポイントは引き下げ

2010-07-18 09:30:48
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 続いて申し訳ありません。同じ方ですが、やはり金融危機前後の各国のCPI・実行実質為替レート・失業率を比較しておられます。イギリスやスェーデンと比較すると日本のベースマネーの伸び率は小さすぎるのではないでしょうか。http://bit.ly/di6PE1

2010-07-18 09:37:47
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「各国はベースマネーを拡大しているのではないでしょうか?」 利下げした国と日本のマネタリーベースの伸びを比較しても,日銀がどうすべきだったかの示唆は得られないでしょう。(続く)

2010-07-18 21:41:34
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 3ポイントも利下げすれば,マネタリーベースはだいぶ増えて,利下げの政策効果も出るはずです。ゼロ金利でマネタリーベースを増やす量的緩和では,同じだけマネタリーベースを増やしても,利下げと同じ効果は期待できません。

2010-07-18 21:42:09
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「イギリスやスェーデンと比較すると」 英国の量的緩和は長期国債の大量購入ですが,出口を抜けないと評価が定まらないと思います。売却しにくい資産を大量に抱えており,立ち往生することなく正常な姿に戻るのはそんなに簡単ではありません。(続く)

2010-07-18 21:43:15
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 物価も所得も金融政策以外の影響を受けるので,金融政策の評価を見るのはもともと難しく,データのとり方次第でいろいろな見解が成立します。見方の違う研究が蓄積されて,吟味された上で,評価が定まってくると思います。(続く)

2010-07-18 21:44:03
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari スウェーデンはくわしくないですが,量的緩和には為替介入は入っていますか? その場合,為替介入は日銀の業務ではないので,単純な比較はできなせん(スイスも)。介入自体も小国の方がやりやすいので,スイスがやったから日本も,という単純な比較はできません。

2010-07-18 21:45:44
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 岩本先生、私のようなものに対して丁寧なご説明本当に有り難うございます。ご研究の妨げになっていないでしょうか?申し訳ありません。このような整理で正しいでしょうか?(続く)

2010-07-19 10:32:55
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss ①ベースマネーが増えているのは利下げの結果(一部の国を除く) ②英国は長国買切りによりベースマネー増加させているが出口戦略が不透明で危険③スイス(スェーデン?)が為替介入でベースマネーを拡大させているが小国であるから出来る。為替介入は日銀の業務ではない(続く)

2010-07-19 10:34:34
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss これらを踏まえて改めてお尋ねしたいのですが、②のような理由で国債を買切る事によってベースマネー拡大が出来ないとしたらデフレ脱却には③の方法しか残されていないように思われます。ところが、為替介入は日銀の業務ではない。(続く)

2010-07-19 10:35:40
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss つまり、現行の日銀はデフレ脱却=物価の安定をはかる力を持ち合わせないことになります。これは日銀の目的と理念に反する事になります。日銀法及び関連法には為替介入をしてはいけないと明記されているのでしょうか?もし、明記されているとしたら法改正が必要ではないでしょうか?

2010-07-19 10:36:12
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss なお、財務省による介入、俗に言う溝口介入がありましたのでそのレベルの為替介入が日本においても可能である、という前提でお話ししています。

2010-07-19 10:41:15
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「日銀の目的と理念に反する事になります。」 金融政策は,物価と所得を安定させる政策(安定化政策)の一部です。安定化政策には,政府も責任があります。政府・日銀が協力してデフレ脱却に取り組むとされているのも,それと整合的です。(続く)

2010-07-19 14:00:02
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 日銀ができないことは政府がやることになり,必要であれば政府の判断で為替介入をします。とくに日銀法の修正は必要ない,と私は考えています。

2010-07-19 14:02:31
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss お返事有り難うございます。【必要】は誰のどの部門の判断で為されるのしょう?先の整理から為替は物価に影響を与えることになっています。物価に影響を与える為替介入を【政府の判断で】行うとしたら、日銀の独立性は保たれていないことになります。

2010-07-19 14:21:08
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「【必要】は誰のどの部門の判断で為されるのしょう?」 法令上,財務大臣の権限です。当然,政府内で調整しての意思決定です。

2010-07-19 14:48:08
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「【政府の判断で】行うとしたら、日銀の独立性は保たれていない」 金融政策の決定についての独立性なので,政府の政策が物価に影響することは,別に問題になりません。最近では,公立高校の実質無償化。政策の影響を織り込んで,日銀は政策を考えることになります。

2010-07-19 14:49:53
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 岩本先生丁寧なお返事ありがとうございます。本当に初歩的な質問で申し訳ないのですが、日銀の独立性とはなんのためにあるのですか?

2010-07-19 17:06:07
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 中央銀行の独立性は,教科書で説明されるような話なので,twitterの字数で私が舌足らずに説明するより,ネットで解説記事を拾う方がよりよく理解できます。「中央銀行の独立性」で検索すると,日銀,Wiki等の解説があります。

2010-07-20 00:44:48
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 先生ありがとうございます。確かに日銀のHPに説明がありました。http://bit.ly/bYSNaw 過去の各国の歴史からインフレ的な経済運営を求める圧力がかかる。物価の安定を確保するため金融政策を【政府から独立した中央銀行という組織】に任せる。(続く)

2010-07-20 07:54:35
招き猫 期間終了 @kyounoowari

お返事いただいた内容では【日銀+政府は物価に対して責任を負う】と理解しました。RT @iwmtyss政府の政策が物価に影響することは,別に問題になりません。

2010-07-20 07:55:28
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss ①為替は物価に影響を与える②為替介入は政府の専管事項③物価の安定のために日銀の独立性がある④日銀+政府は物価に対して責任を負う。以上4つは矛盾しませんか?日銀が政府と共同して物価の安定に努めるのであれば日銀の独立性の基盤はすでに守られていないと思うのですが?

2010-07-20 08:00:52
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 生意気なことで申し訳ありません。2001/8発行「日本の金融危機」のバーナンケの論文の円安誘導に関する内容は、この問題が10年前からずっと議論になっている、からではないでしょうか?その原因が不十分な独立性にあるとしたら、早期に改革するべきではないでしょうか。

2010-07-20 09:44:03
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「日銀の独立性の基盤はすでに守られていない」 感覚的な問題かもしれませんが,私の感覚はだいたい以下のようなたとえ話です。(続く)

2010-07-20 10:44:28
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