これ「Jungle」です。オンラインゲーム&MMORPG専用のゲーム機としてデザインされた初のポータブルゲームコンソール。発売元は20年近く前に「3DO」を出した、あのパナソニック。
まあ、PSPとかニンテンドーDSでもオンラインのマルチプレーヤーゲームはできますが、別にそれがコアじゃないですもんね。その点、JungleはちっこいPCみたいな形で、QWERTY配列のフルキーボードからタッチパッド、Dパッド、ショルダーボタンまで、ちっちゃなゲーム機に求めるものはなんでも入ってます。PCからそっくりそのままオンラインゲーム外に持ち出して遊べるんですね。
つまりどういうことかって? いや、だからその、MMORPG中毒のみんなもやっと何年かぶりにアパートから外に出れるってことですよ。さあ、これでやっと仲間に会える! 急に日焼けして水ぶくれならないようサンスクリーンも用意してあげきゃね。
Jungleは見かけは初代ゲームボーイアドバンスみたいだけど、もう少しコロッとして頑丈なデザインですよね。砲火の雨にも耐える、みたいな。畳むとクラムシェル型。美麗な端末じゃないです。
とにかくHDスクリーンがすごくて、PAXでこれ見たテストゲーマーも「このスクリーン、解像度めちゃすごいんだ。みんな興奮してたよ」と言ってました。内蔵部品は不明ですが、こんな画面であんなゲームできるんですから、きっとすごいの入れてるんでしょうね(映像出力用のHDMIポートもついてるって噂だし)。Wi-Fiはもちろん搭載だろうけど、どこでもプレイできるように3Gみたいな接続環境も搭載になってくれたらいいなあ。
えーとこちらも未確認情報ですが、JungleはLinux OS搭載という噂もありますね。となるとコンテンツは少し厄介かも、ゲームをポートしなきゃならないので...。スタバで列に並びながらWorld of Warcraft(WoW)をロードしてそのまま遊ぶってわけにはいかないでしょう、WoWはLinuxでは動かないから。最低限、業務提携とポートは必要になりますね。
画面とプロセッサから判断すると、お値段も400ドルぐらいまで行っちゃいそうですね、他にどんなケーパビリティを搭載するかにもよりますが。200ドルかそれ切らないと沢山は売れないので、そこに3Gネットワークを提供するキャリアの補助も入る...と。そうなると価格設定も面白いことなりそうですね。
それにしてもiPhoneで「Street Fighter IV」も遊べる昨今、その同じ業域でこんな度胸のある製品出してくるなんて普通の頭の会社じゃできないですよね。発売元の「Panasonic Cloud Entertainment」は、日本の超メガ企業パナソニックがシリコンバレーに植えたちっこい(感じの)スタートアップ会社です。でもでも、今やあのオンラインゲームの大手ジンガ(Zynga)もコピーウェア(他社ソフトのコピー)でFacebookの股の下から巨人にのし上がったんですから、分かりませんよ、こういうのもひょっとするといけるかも。値段とゲームの内容によっては、ですけどね。
個人的には公園に座って「Team Fortress 2」遊べるなんていいですねー。ワンワン狂ったように転げ回る犬ころ見ながら。
Jungleについてもっと(曖昧な)情報を知りたい方は公式サイトをチェックしてね!
matt buchanan(原文/satomi)