英出版社団体、図書館の電子書籍貸し出しサービスについてガイドラインを発表「ダウンロードは館内のみOK」

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【編集部記事】英国の出版社団体The Publishers Association(本部:英国ロンドン市)は現地時間の10月21日、現地の公立図書館などがサービス開始を検討している電子書籍貸し出しサービスについて、初めてのガイドラインを発表した。

 このガイドラインは同日行なわれた図書館関係者のカンファレンスで発表されたもので、「出版各社が図書館の電子書籍サービス参入に協力する」ための条件として「作品ダウンロードが行なえるのは館内・敷地内のみに制限すること」としている。これは、米Overdrive社など、ベンダー製の図書館向け電子書籍貸し出しシステムが個人宅など遠方からのアクセスも許していることについて不服を表したもの。

 ちなみに英国は今年4月、世界で初めて電子書籍にも公共貸与権を認めた国となった。そのため、同国ではダウンロード毎での著者報酬支払いを前提に、公共図書館による電子書籍貸し出しサービスが今後急増することが予想されている。【hon.jp】n

問合せ先:The Publishers Associationのプレスリリース( http://www.publishers.org.uk/index.php?option=com_content&view=article&id=1552:pa-sets-out-restrictions-on-library-e-book-lending&catid=79:pa-in-the-media&Itemid=1403

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