こんにちは、傍島です。

当地は寒い日が続きますが、お住まいの地域はいかがでしょうか?

この状況でも、私のガジェット収集欲は冷めません。最近一部で話題になっている、BOXWAVE社の「Keyboard Buddy iPhone 4 Case」を入手したので、その使用感をレポートします。

Keyboard Buddy iPhone 4 Caseをご存じない方のために簡単に説明すると、名が示す通り、スライド式のキーボードがiPhone 4用のケースに付いた製品です。原稿執筆時には、BOXWAVEのホームページで$69.99で販売されており、日本にも配送してくれます。日本では「PocketGames」さんが取り扱っているので、ほしくなった方はポチって下さい。

続きは、以下で。

 ■まずは、ケースから

ケースは、iPhone 4のタッチパネル面以外を保護してくれるハードケースです。外国産ケースの作りは、適当感炸裂の仕上がりで落胆することもありますが、このケースにはそういった印象はなく、ラバーコーティングの表皮によって、手に持った感触も悪くありません。ボタンの類はケースの厚みのせいで、少し押しづらくなりますが、イヤフォンジャックと電源ボタン、ミュートボタンと音量ボタン、ドックコネクタとスピーカーは、ケースを付けた状態でも支障なく使えます。

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■肝心のキーボード

iPhone 4のホームボタンが、右手にくるように両手で持ち、本体を上にスライドするとそれは姿を現します。手に持つと厚みがなくホールドしづらいので、上手く入力できるようになるには、しばらく時間がかかるかもしれません

キーボードは、数字キーが独立している四段のQWERTY配列です。ただ、普段使っているキーボードと同じではなく、こうした類にありがちな変則的な配列で、Mキーの横にスペースキーが、ESCキーの場所にはホームボタン、バックスペースの横に検索ボタンが配置されています。珍しいことに、カールキーは独立しています。キートップは、横長(6mm×8mm)の小さなボタンですが、適度なクリック感があり、しっかりとしたフィードバックを感じ取れます

iPhone 4とは、Bluetoothで接続します。他のBluetooth機器と同様の手順でペアリングすると、ホームボタンの上にあるLEDが青く点灯します。しばらく使わないと省電力モードに入りペアリングが切れますが、いずれかのキーを押すと自動復帰します。ケースにはバッテリーがあり、USBケーブルを使って充電します。充電中は赤色LEDが点灯し、満充電で消灯します。

■まずまずの使用感だが、もう一工夫欲しい部分も...

入力モードの切り替えは、fnキーと検索キーで行います。ポチ・ポチ・ポチとテンポを保ちながら入力できるので、ツイートや短めのメール程度ならば大活躍です。しかも、ケース一体型でコンパクトにまとまっているので、電車の中でも他人の視線に気を遣わず使えます。ただし、先でも触れた少し癖のあるキー配列に悩まされることに...。

その悩みの種は、バックスペースの横に検索ボタンがあること。例えば、文字入力中に誤って押すと検索画面に移動するので、アプリによっては入力内容がすべて無駄になってしまうことがあります。また、Shiftキーを押しながら矢印キーを使うことで、文字選択が行えるのですが、コピーや貼り付けの操作はタッチパネルを使う必要があるので、はじめのうちは困惑するかもしれません。

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また、このケースを装着すると、iPhone 4がコミックくらいの厚さ、220g程度の重さとなるので、iPhone 4がFAT iPhone 4となります。裸のiPhone 4が140g程度なので、80g程度の増量です。間違いなく携帯性は損なわれるので、これをどう見るか難しいところですが、キーボードが必要・不必要で評価が分かれるはずです。私は、普段からバックに入れて持ち歩くので許容範囲ですが...(笑)。

■まとめ

外付けキーボードの類は、使いたい時には手元にない...普段は荷物になる...。のが大方のオチですが、Keyboard Buddy iPhone 4 Caseはケースを兼ねているので、重さと厚みさえ許容できれば、iPhone 4にキーボードが欲しいと考えている方には、選択肢の一つになります。私自身は、ツイートやメールで活用しているので、十分満足しています。

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[Keyboard Buddy iPhone 4 Case]

(傍島康雄)