第2回 UIは改善された?――「Xperia arc」の新しいホーム画面を試す「Xperia arc」(グローバルモデル)レビュー(1/2 ページ)

» 2011年02月04日 22時06分 公開
[田中聡,ITmedia]

 4.2インチの大型ディスプレイや8.7ミリの薄型ボディ、裏面照射型CMOSセンサーカメラなど、大きなスペック向上を果たした「Xperia arc」。UI(ユーザーインタフェース)はどんな変更が加えられているのだろうか。今回はすべての機能の入り口であるホーム画面の使い勝手を見ていこう。発売前のグローバルモデルのため、実際の製品とは外観や仕様が異なる場合があることをご了承いただきたい。

photophoto Sony Ericsson製の「Xperia arc」(グローバルモデル)

 前モデル「Xperia(Xperia X10)」のホーム画面も、Android 1.6から2.1にアップデートした際にも進化しているが、Xperia arcではさらに使いやすくなっている。主な進化ポイントは以下のとおり。

  • 画面下部に固定アイコンが設置可能に
  • アプリ一覧は横スクロールに
  • アプリ一覧の並び替えが可能に
  • フォルダ作成の操作性を改善
  • ウィジェットのサムネイル表示が可能に

 Xperia arcのホーム画面は5ページが用意されており、左右にフリックするとページが切り替わる。画面下部の四角形のアイコンをタップするとアプリ一覧が立ち上がる。この四角形アイコンの左右に4つの固定アイコンを設置でき、これらのアイコンはページを切り替えても常時表示される。固定アイコンは、任意のアプリやフォルダに変更できるので、例えばよくアクセスするブックマークをまとめたフォルダや、よく連絡を取る相手をまとめたフォルダを設置するといったことも可能だ。

photophotophotophoto Xperia arcのホーム画面。下部に固定アイコンが表示されている(写真=左端)。固定アイコンを長押しすると、ホーム画面上に移動させられる(写真=左中、右中)。フォルダがフキダシで表示される(写真=右端)

 アプリ一覧は、Xperiaでは縦スクロールする形で表示されるが、Xperia arcでは横スクロールに変更されている。壁紙が透過表示され、ホーム画面との一体感が強まった印象だ。強いて言えば、「IS03」や「IS04」などauのAndroid端末に採用されている「Ocean Observations」製のUIに似ている。さらに、アプリ一覧をアルファベット順、利用頻度順、インストール順に並び替えることも可能になった。ドラッグ&ドロップで1つずつ変更することもできる。Xperiaではアルファベット順にしか表示されず、目当てのアプリを探すのに手間がかかることがあったので、これはうれしい改善だ。

photophotophotophoto 横スクロール型のアプリ一覧。ここでアプリのアイコンを長押しすると、ホーム画面に切り替わってショートカットを設置できる。左下の矢印アイコンを選ぶと「アルファベット順」「よく使うアプリ」「最近インストールしたアプリ」に変更できる
photophotophoto 右下の四角形のアイコンを押すと、アイコンがブルブル震え、ドラッグ&ドロップで並び替えられる

 続いてフォルダ機能について。フォルダ自体はXperiaをはじめとする従来のAndroid端末でも利用できるが、Xperia arcでは2つのアプリアイコンを重ね合わせることでフォルダを作成できる。例えば、「Gmail」アプリのアイコンを「メール」アプリに重ね合わせると、Gmailとメールが格納されたフォルダが作成される。以降は作成したフォルダにアプリをドロップすると、そのフォルダにアプリが格納される。これはiPhoneのiOS 4以降のフォルダ作成機能と似ている。ただしiPhoneのようにアプリの種類に応じてフォルダ名が自動で生成される機能はない。

 フォルダアイコンは無地が1種類、マークとフォルダ(ジャンル)名が入った7種類の計8種類が用意されているので、アプリのジャンルによって使い分けたい。フォルダのアイコンを手動で作成することはできなかった。もちろん、これまで通りホーム画面長押し→「フォルダ」からもフォルダを作成できる。

photophotophotophoto アイコンを重ね合わせるとフォルダを作成できる(写真=左端、左中)。あらかじめカテゴリー名が割り当てられた(変更も可能)7つのフォルダもある(写真=左中、右中)
photo ウィジェットのサムネイル表示

 マルチタッチを正式にサポートしたことで、ホーム画面上でピンチインをすると、ホーム画面に設置しているウィジェットがサムネイル表示され、選択したウィジェットのページにジャンプできる。HTCやSamsung端末など、ホーム画面のページ自体をサムネイル表示できる機種は多いが、ウィジェットだけの表示は珍しい。これだとウィジェットを設置していないページにはサムネイル上からはジャンプできないので、個人的にはページのサムネイル表示の方がよかったと思う。ともあれ、新しいショートカット操作として活用したい。

 新しいCPU(QualcommのMSM8255)を搭載したこともあり、動作速度はきびきびしており、ストレスを感じることはなかった。動画レビューは別途お届けしたい。

photophotophotophoto ロック解除画面。左から右へカギアイコンをスライドさせるとロックが解除される(写真=左端)。ホームキーの長押しで、起動中のアプリ一覧が表れる(写真=左中)。ステータス画面はオーソドックスなタイプ。Wi-FiやGPSなどの設定アイコンなどは表示されない(写真=右中)。ホーム画面のサブメニューは3つになり、Xperiaにあった「検索」「通知」はなくなっている(写真=右端)
photophotophotophoto ホーム画面のサブメニュー(写真=左端)。ウィジェット一覧(写真=左中、右中、右端)
photophotophotophoto こちらはXperiaの画面。左からロック画面、ホーム画面、ホーム画面のサムネイル表示、アプリ一覧。Xperiaではホーム画面下部を長押しすると、各ページがサムネイル表示されるが、Xperia arcにはこの機能は省かれている
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