宙明サウンド'70sの到達点にして至高ともいえる一枚。ほぼ同時期のスパイダーマンとともにあわせて聴きたいところ。
組曲構成は、音楽の完成度と本来の劇伴の役割がなかなか両立しがたいと感じることが多いが、本組曲はどちらも満足できる仕上がり。数々の場面を彩ってきた劇伴のソースがこの組曲だったことの驚き‼︎劇伴の魅力・組曲の音楽性、ともに堪能できる宙明サウンド。
戦隊20周年記念MusicCollectionの一つで埋没しがちともいえる本盤だか、17やジャッカー、少女ものやコメディ色の強いもの等多様なチャレンジを経て至った、宙明氏を語る際のマイルストーンたる名盤となっている。
ANIMEX1200でも復刻されたオリジナル盤に、補遺がなされており、嬉しいリニューアル盤。今度は、バトルミュージックコレクションにしか収録されていないNGテイク等も収録した完全盤としての復刻が待たれる一枚である。本盤は、ジャケット・ブックレット・解説・ディスクとも、コレクターズアイテムとしての資料性も備えている。