2010年12月9日木曜日

テレビに習う“伝わる!”ブレゼン3つの秘訣















そのプレゼン、相手に本当に伝わっていますか?

こんにちはchampleです。


今日ご紹介するのは、天野 暢子さんの『プレゼンはテレビに学べ!』です。


プレゼンのコツをテレビから学ぶ。

その斬新さに惹かれて読みました。



ひとつの番組の中に「?」(疑問)が3つあると、その先は視聴者に見てもらえないと言われています。
(p. 6)





とまえがきに書かれているとおり、テレビでは毎日「いかに情報を視聴者にわかりやすく伝えるか」について研究されています。

プレゼンの機会がある方はご一読をオススメします。

ではさっそく、3つの秘訣をご紹介しましょう。


① 「固有名詞」と「記号」を使ってタイトルは短くする!

テレビの番組名は10文字以下のものが圧倒的に多いですよね。例えば、「あさイチ」とか、「スッキリ!! 」です。短ければ短いほど覚えてもらいやすいので、テレビのタイトルは短く作られるのだそうです。

プレゼンや企画書も番組のタイトルと同じです。まず相手が興味を持つようなタイトルを心がけましょう。

つぎに、「固有名詞」や「数字」を盛り込みましょう。例えば、「通話料1人分0ペア割り」です。数字と固有名詞を入れることで、内容が伝わりやすくなります。

さらに、「記号」を加えてみましょう。「Qさま!!」という番組名があります。“!”や“☆”を付けるだけで文字全体の印象がずいぶん変わります。

ちなみにブログのタイトル『テレビに習う“伝わる!”ブレゼン3つの秘訣』も、この原則に沿ってつけています。


② 状況に応じて高さ・スピード・口調を変えて話す



① スピード……ゆっくりなら信頼される。早口なら勢いが出る
② 声の高さ……低いと安定感が出る。高いと元気の良さが伝わる
③ 言葉づかい……ていねいなら信頼が得られる。カジュアルなら親しみが得られる
(p. 62)




プレゼンの練習をしていると、「もっとゆっくりしゃべるように」とまるで早口を悪のように指摘する方がいます。

たしかに、早口すぎで聞き取れないのは問題です。でも、言葉のスピードの強弱に「信頼」や「勢い」のバランスがあることは覚えておきたいですね。いつも「ゆっくりならいい」というわけでもありません。


③ 「パターン」を使って説明する

パワーポイントやiPadより遙かに伝わりやすいのが、「パターン」です。

「パターン」とは、テレビで解説者が説明する時に手に持つパネルです。重要な事柄や図解などは分厚い台紙に貼り付けて“手元で”説明しましょう。

なぜ最新の電子機器をそろえる放送の場で、あえてアナログなツールが使われるのでしょうか。それは手元で指し示しながら説明が出来るので相手に情報を伝えやすいからです。

「パターン」を使ったプレゼンは、とある企業の昇進試験でも効果があったそうです。二次審査でこの「パターン」を使って、口頭試問を受けられた方がただひとり合格されたそうです。

効果絶大の予感です。私も試してみます。


以上、3つの秘訣をまとめます。

 ① 「固有名詞」と「記号」を使ってタイトルは短くする!

 ② 状況に応じて高さ・スピード・口調を変えて話す
 
 ③ 「パターン」を使って説明する

それではまた
今日もお読みいただき、ありがとうございました。


【今日紹介した本】


■ 天野 暢子 『プレゼンはテレビに学べ!』



【目次】


はじめに

1章 テレビに学ぶ「伝える技術」5つの原則

 22 「最初に結論」がテレビの鉄則
 28 情報はとにかく「3つ」に絞り込む
 34 正しく伝えるには「数字」が不可欠
 40 「ビジュアル」の威力があれば説明は不要
 46 タイトルは短いほどエライ


2章 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「話し方」「見せ方」のワザ

 54 アナウンサーの話す内容はなぜわかりやすいのか?
 59 「どのように見られたいか」によって話し方を変える
 63 司会者は右に、アシスタントは左に
 68 「○○さーん」と名前を呼びかけてみよう
 72 ひとりが笑えばみんなも笑うー同意と拍手の活用法
 76 会場、聴衆、テーマなどを研究して服装を選ぶ
 81 アシスタントが引き出す「そう、そこが知りたかった!」


3章 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「演出」のワザ

 88 「テーマカラー」を持てば、どんなときでも思い起こしてもらえる
 93 パワーポイントでもないiPadでもない、とっておきの小道具
 98 「めくりフリップ」は手品のように相手を惹きつける
 104 視聴者はなぜテロップに目を奪われるのか?
 109 ワイドショーには「マグネットパターン」が欠かせない
 113 「シール投票」で、会場に感動や一体感を演出する
 116 「密着」「舞台裏」「全部見せます」で共感を集める
 120 説明や図解よりもずっとリアルに伝わる「立体模型」演出術
 124 音やにおい、温度、質感……対面プレゼンは五感をフル活用しよう
 128 写真や映像を使うときは、ベストの角度で見せる


4章 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「画面」のワザ

 134 テロップが16文字までしか使われない理由
 139 普通のものを“スゴイ”に変える「キャッチフレーズ」の極意
 144 図解で情報を整理すれば、プレゼンはグッとスマートになる
 149 貴重な情報は“見せっぱなし”にしてアピール
 154 スポーツの結果は、なぜ子どもでもすぐ理解できるのか?
 160 文字を読まずに情報を体感させる方法
 165 フォントとサイズづかいで相手の感情に訴える
 170 ただの文字もデザイン的に見せれば伝わる


5章 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「売り込み」のワザ

 176 「あの名店の品物がなんとたったの??円」マジック
 181 人気店の紹介番組は、最後に必ず店名と連絡番号が出る
 185 人は「本日限り」「限定100個」に心をつかまれる
 189 視聴者プレゼントという名の甘い誘惑
 192 記者会見がいつもロゴずくめの壁の前で行われているのはなぜ?


6章 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「進行」のワザ

 200 「徹子の部屋」にも「トップランナー」にも台本がある
 204 本番で絶対失敗しないために、ひたすら練習する
 208 ドラマもニュースも時間ピッタリに終わるのはなぜ?
 213 テンプレートを準備しておけば、急なプレゼンでも大丈夫
 216 想定できるすべてのケースに対策を準備しておく


あとがき



■ 天野 暢子 
『プレゼンはテレビに学べ!』


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