情報の海の漂流者

web上をさまよいつつ気になったことをつぶやいています。

わたしたちさえまともになれば、日本は圧倒的独り勝ちに近づく。

金融日記:政治さえまともになれば日本は圧倒的にアジアで独り勝ちできる
政治さえまともになれば、どんな国でも圧倒的に世界で独り勝ちできる - Rails で行こう!
マスメディアを殺せば日本は圧倒的に独り勝ちする - 狐の王国
あたりの流れに乗ってみる。

id:KoshianX


確かにいまだに前麻生政権が行った70兆円にも及ぶという景気対策のうち、いったい我々はいくつ知ってるのだろうか。メディアが報道したのは定額給付金だけではなかったか。これで前政権の何を判断しろというのか。

マスメディアを殺せば日本は圧倒的に独り勝ちする - 狐の王国


とし、マスコミが「マスゴミ」化していることが原因で政治がボトルネック化していると言っている。
これは確かに一理ある。
最近、酷い報道が多い。
しかし良く考えてみると、そのマスゴミを産み、育て、餌を与え続けているのは、わたしたち日本語話者一人一人ではないだろうか。

ネットの異常性について


とにかく速度優先で記事を書く。ちょっと刺激的な推測を混ぜる。

2chの各板に取り上げられる

あちこちの2chまとめブログが記事にする

炎上

個人ブログが記事にする。

元記事へのアクセスが増える

一通り騒いだらみんな飽きる。

「関係者に丁寧に取材した記事はいつもこれ位のタイミングで投稿される」

「ネットの旬」が過ぎているのでほとんど読まれない。

日本のネットメディアは、手抜きをすればするほどアクセスが増え、丁寧な記事を書けば旬に間に合わずアクセスが稼げない。
商業的に成り立つのは「マスゴミ」と呼ばれる質の低い記事が中心。


インターネットにおいてしばしば見られる展開だ。
手抜き記事ほどアクセス(広告収入)が増え、丁寧な記事を書けば時期を逃してほとんどアクセス(広告収入)が稼げない。
そんなシステムが成立している。
これでは大抵の「企業」は前者を選択するのも仕方がない。
システムが「マスゴミ」を生み出しているのだ。

どうすればいいのか。

簡単なことだ。
第一報の時点では判断を保留し、良記事を待つ。
良記事が出たらそれをブクマし、リンクを張り、自サイトで紹介すればいい。
それが質を高いメディアを生む力になる。
一人が送るアクセスは数アクセスでも、それが集団になれば商業として成立するだけのPVに化ける。
ネットにおいてページビューは投げ銭と同じ意味を持つ。

しかし、わたしたちは

マスゴミマスゴミと叩きながら、そのマスゴミにアクセスをプレゼントしていないだろうか?
[これはひどい]タグを付けてそこで興味を失い、次の話題を読みに行っていないだろうか?
ネット社会に酷い記事がはびこり、良記事が商業的に成り立たなくなる世界を形作っている群の一部になっていないだろうか?


少なくてもはてな界隈ではそのような風潮が見られる。
何かの事件について調べるとき、素晴らしい記事にはブクマが一つも付いておらず、一番ひどい記事に3桁のブクマがついているということが珍しくない。

まとめ

ボトルネックは政治である。
政治をボトルネックにしているのはマスメディアである。
そして、マスコミをマスゴミ化しているのは、社会の参加者であるわたしたち自身だ。

追記

クリスマスだというのに、何をやっているんだろう……

追記2

don't をdon と略すのはネットスラングです。