スマートフォンやノートパソコンのバッテリーについては、色々な説が出回っていますが、中には間違った情報もあります。ここでは、バッテリーをできるだけ長持ちさせる、正しい取り扱い方法についてお教えしましょう。

Photo by Andy Melton.

 バッテリーの情報サイト「Battery University」では、バッテリーの寿命と充電の関係における隠れた真実について説明しています。最近のスマートフォンやノートパソコンで使われている、最も一般的なバッテリーはリチウムイオンバッテリーです。この寿命を伸ばすには、毎回フル充電しない方がいいとよく言われます。ところが、実際はこれとは反対なのだそうです

機械系のデバイスはどれも同じようなもので、使えば使うほど早く消耗していきます。また、放電深度(バッテリーの放電状態の数値)によって、寿命までのサイクルが決まります。放電深度が小さければバッテリーはより長持ちします。よって、バッテリーを使っている間は、空っぽの状態をできるだけ避けた方がいいです。バッテリーが少しだけ減っているような状態は問題ありません。自然と放電して充電メモリが無くなるといった場合以外に、定期的にバッテリーを空っぽにする必要はないです。

もちろん一度完全にフル充電すれば、四六時中ノートパソコンのコンセントをさしている必要はないです。バッテリーがフル充電されているのにコンセントをさしたままにするのも、寿命が縮まることにつながります

他にも、バッテリーの寿命を延ばすためには、高温状態が続くと寿命が縮まるので、真夏の車の中に放置しない方がいい、リソースを使う作業は一度に長時間行わない方がいいとも言われています。

スマートフォンやノートパソコンのバッテリーについてもっと詳しく知りたい人は、以下のリンク先(英文)に興味深い記事がもっとありますので、参照してみてください。バッテリーに関する正しい知識を仕入れて、快適なバッテリーライフを送りましょう。

How to Prolong Lithium-based Batteries | Battery University via Hacker News

Whitson Gordon(原文/訳:的野裕子)