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札幌に「みちのくリサイクル」-震災避難者らが運営、自立・復興目指す

「みちのくリサイクル」の外観

「みちのくリサイクル」の外観

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 札幌・本郷通り商店街に6月1日、東日本大震災で被災者らが運営するリサイクル店「みちのくリサイクル」(札幌市白石区本郷通り9、TEL 011-893-5022)がオープンした。企画・プロデュースは、リサイクル店「モノココ」などを経営するルーツ・オブ・ジャパン(豊平区)の湊源道社長。

「みちのくリサイクル」の店内

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 民間により結成された避難者の会「みちのく会」の会員らが運営する同店。被災者の自立や地域コミュニティーへの参加などを目的に企画された。店舗面積は25坪。

 タオル・食器・キッチン用品・寝装品などギフト商品をメーンに、販売・買い取りを行う。「家庭で手付かずのギフト商品を消化することでリサイクルとしてはもちろん、経済の循環にもつながるはず」と湊さん。「札幌の方も思いはあっても支援の方法に困っている方も多い。気軽に踏み出せる支援の一歩にもつながってほしい」。現在5~6人のみちのく会会員らがスタッフとして勤務。常勤スタッフは月給16万円、アルバイトは自給700円で雇用する。

 「避難する人たちは、支援されるだけという状況に歯がゆく思っている。自らの生活資金や復興資金を創出し、自立のきっかけを見いだせるはず」と湊さん。「知らない土地で地縁も無い人も多いため、家から出ることもできない人もいる。このような機会があることで地域との交流や被災者同士のコミュニケーションも生まれ心も開いてくる」

 「避難者自らが働き自立に向かうというケースは全国でも珍しい。与えられるだけではなく、被災者が立ち上がる新しい支援の形として日本全体に広まってほしい。まだまだ可能性のある新たなビジネスモデルにもなるので多くの方の協力や支援をバネに地域を盛り上げたい」とも。

 営業時間は10時30分~20時。

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