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浄化システム停止 原因究明に向けて作業へ

2011年6月19日 14:11
浄化システム停止 原因究明に向けて作業へ

 福島第一原子力発電所で、いったんは本格稼働した放射性物質を含む汚染水の浄化システムが停止した問題で、東京電力は19日午後から原因究明に向けた作業を始める。

 施設内にたまっている高い濃度の汚染水を浄化するシステムは18日未明、本格稼働からわずか5時間後に放射性のセシウムを取り除く装置で基準を超える放射性物質が想定より早くたまり、運転を停止した。東京電力は19日午後から、原因究明のため、装置の一部を取りかえて再び汚染水を流し込み、放射線量などを比較する試験を始める。

 運転が再開できないと、増え続ける汚染水はあと約1週間で保管施設からあふれ出るおそれもある。このため、東京電力は、他にも汚染水を保管する施設を確保する準備も進めている。