約9割の大学で、医学部の教員が学生の学力低下を危惧しており、実際直近2年間では医学部の留年者や休学者、退学者が増えていることが明らかになった。これは全国医学部長病院長会議の「学生の学力低下問題に対するワーキンググループ」が昨年12月から今年1月にかけて、全国80大学の医学部長あるいは教育責任者にアンケートを行った結果。
調査によると、86%の大学で「学生の学力が低下している」との認識があると回答(図1)。半数以上の大学が、授業中の態度の悪化や、理科系科目(生物、物理、化学)の成績低下を問題視していた(図2)。また、医学部の定員が増員された2008年以降、留年者や休学者、退学者数が増加したほか、最終合格者のセンター試験の平均点と最低点が低下しているという(図3、4)。
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