中学生時代に1冊の本に出会って、運命が変わった。

知的生産の技術という本だ。

それ以来、ノートがカードになった。


しかし、知的生産の技術は、生産と蓄積・管理がペアになっている。

生産は、わりかし簡単で、どんどん生産ができるが、蓄積と管理がたいへんになる。

100枚、1000枚、10000枚ぐらいまではなんとかなるが、いつしか破綻する運命が直撃する。


それが、パソコンになっても、やはり、どこかで破綻する。


職場で、仕事をすると、書類がどんどん溜まっていく。

そして、破綻する。無限に書類を職場に蓄えることはできないからだ。

むしろ、個人のための書類置き場などほとんどないに等しい。


アメリカ映画をみると、いつも整然としたキャビネットから書類を探すシーンが美しい。


しかし、電子情報化社会になった。


種類はどんどん捨てていかなければならない。

ボロボロを記憶が抜け落ちていく。


結局、知的生産の技術とは、蓄積しないえ、捨て続ける技術でもあるようだ。

幸い、インターネットでいろいろ探せる時代になった。

個人が紙で蓄える時代ではないのだ。


知的生産の技術は、生産したら、すぐ忘れてしまうのがよいのかもしれない。