放射能除染〜食編(1) | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)



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私が現在、各地でお母さんたちを中心に食から考える放射能対処法としてお話し会や講習会を開催させていただくときに使っている資料を添付します。資料は単独で配られるよりも、講習会やお話し会という場を作ってお互いが不安に思っていることを表現する機会があった方が効果的だと思うので、集まってくださる方がおられる所へは足を運ぶようにしています。特に、黒焼き系(梅干や玄米)の食べ方が分からないと抵抗ある方が多いですから、どうしたら摂取しやすくなるかなどは実演して試していただいています。

添付資料の最後のページの黒焼き玄米コーヒーは飲みやすいと思いますが、どちらかというと大人向けのものと考えていました。ところが、2歳くらいからのお子さんがそれをがぶ飲みし、飲み終わるとやかんから黒焼きを取り出して一心不乱に食べたり、幼稚園児が“うまい!”と、なん杯もおかわりします。子どもは正直です。身体が欲しているものが分かるのでしょう。

放射能疎開者として関西方面に来られる方や福島とその周辺地域のお母さん、子ども達と接して感じるのは、放射能汚染から逃げることのみに気を取られて、同時に意識していただきたい基本的なことを忘れておられる方が多いということです。また、疎開できる方々はごく一部に過ぎません。それならば、放射能や被ばくのことを正しく知っていただき、そのリスクと向き合いながら前向きにその現実を生きる術がなければ子ども達を守ることはできません。

私たちも自然界の一員であり、故に本来心身は解毒・自然治癒力を持っているのですが、その力を引き出すためには健康であることが大切です。広島原爆の爆心地近くにおられながら生き延びられた秋月医師や病院の皆さんの話も最近よく聞きますが、見落とされているのは現代に生きる一般的な日本人の身体のバランスは崩れており、当時ほどの生命力を持っていないであろうということです。

さらに懸念されるのは、福島とその周辺の県では子ども達を外で遊ばせることができない現実があります。そのことで、感性豊かな子ども達が“草や木や土は危険なもの。自然は危ない”と思い込んでしまうことです。もの心付いたばかりの幼児期にそのような刷り込みが心理的に残す傷は大きく、ますます自然界から分離された人間に育ってしまいかねません。

お母さんたちの不安は十分に理解しますが、その恐怖心が子どもに与える影響もまた見過ごしてはならないものと、私はとらえています。お会いするお母さん方には、どこで生きるにせよ、今の現実を受け入れ覚悟を持っ子ども達を守ってほしいと伝えさせていただいています。

また、放射能汚染に悩む地域や震災被災地のお母さん方に届けるようにと、私の師である野草料理研究家の若杉友子ばあちゃんから彼女の著書を数十冊預かっています。一部はすでに現地でのお話し会や関西に一時疎開されていたお母さん方にお渡ししましたが、今後も配っていく予定です。預かっている本は:
「野草の力をいただいて~若杉ばあちゃん 食養のおしえ」
「若杉友子の野草料理教室」 (絶版・市販されていません)
放射能汚染がある地域では野草を採取することもかないませんが、友子ばあちゃんがこれらの本で食をとおして伝えてくださる命のメッセージは多くの方を元気付けています。

友子ばあちゃんほどの経験も知識もありませんが、彼女のもとで講習を受け、さらに料理教室と食養のセミナーのスタッフとして貴重な記録を撮らせていただいた者として、今動かなければ友子ばあちゃんに申し訳ないと思い行動しています。

情報が間違っている場合は指摘いただきたいですし、私自身、情報源が分からないデータは信頼しないので、発信者として必ず名前を入れています。

長々とすみません。添付資料を見ていただいた上で、利用価値があればご使用下さい。

感謝、

ルーシー

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